短編or中編

□柚樹 甘裏! 完・・・??
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ピンポーン

ガチャ

「夢翔ー」

「柚樹?!」

いきなり抱きついてきたのは、緒方柚樹。
私の幼なじみである

『どしたのー?』
「んー?今すっごく会いたかったから」

柚樹は何か不安なことがあったりしたら、毎回こうやって抱きついてくる。

頼ってくれるのは嬉しいが、友達の前とかでは真面目にやめてほしい・・

『何かあった?』

「んー・・・また逃がしちゃった」

どうやら、仕事で手ごわい犯人がいるようで。

『柚樹ならだいじょーぶ』

背中をポンポンと叩くと柚樹にグワッと肩を持たれた

「少しは怒れよ。もっとちゃんとしろってさ。
いっつも優しすぎるんだよ。夢翔は」

俯いた柚樹はどんな表情をしているのかわからない

「頼りないって思わないの」
『思わないよ』
「何で?」
『何年の付き合いだと思ってるの』
「・・・それもそっか」

そう言ってまた抱きしめられた。
「いえ、今あがってい?」
柚樹は微笑みながらそういった

『いいよ?』

「やったぁっ」

『ッ?!』

柚樹にお姫様だっこをされ、なぜか私が家の中に案内されるような形になった。
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