キューティクル探偵因幡

□おもてなし
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『あの・・』

「あぁっ夢ちゃんはゆっくりしててくださいっス!」

『い・・いぇ・・そうではなくて』

「腹が減ったのか?俺が食わせてやろう。 口うつしで」

「やめてよ虫歯。夢に歯黒が移る。」

「違うぞ!安心しろ嬢ちゃん!虫歯はないからな?!」

『はぃ・・』

夏希さぁぁぁあああんっ!

夏希さぁぁぁぁああああんッ! 

「フフーンンンーフフフーンーフー♪」

鼻歌歌ってないで助けてくださいよぉ・・!!

【ゆっくりしててくださいっス!】

って言ったじゃないっすか・・。

両脇には遥と弥太郎(仮)がガッシリ。
しかも私を挟んで喧嘩を始めてしまっている。
こんなの・・

一個もゆっくりなんて出来ませんよぉぉぉおおっ!!

洋・・今ごろなにしてるんだろう・・

もー。
帰りたいィィィイイッ!

『夏希さん』

「?どうかしたんっスか?」

『い・・いえ・・・私は帰してくれないのでしょうか・・?』

そう訪ねれば、夏希さんは遥を見つめる。
遥は力の限り首を横に振った。

「無理っスね!」

そんな笑顔で言わないでください・・・。
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