山吹中学校
□おんぶ
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いつまでも、ずーっとこうしていたいな…
【おんぶ】
広い背中に揺られながら今は下校中…仁の背中。
だんだん眠くなってくる…
「仁――」
「ああ゙?」
「眠…zzZ」
言うより先に重い目蓋は閉じていた。
「ォィ―…」
微かに聞こえた仁の声、眠気には敵わなかったようで…。
すっかり夢落ちィ――
それでも分かる。
大好きな人の体温も匂いも。
それは、すごく心地よかった。
まるで仁の体温が自分のものに…仁と一つであるかの様に、心地良い。
ずーっと、こうしていたい。
そう願いながらの下校時間…。
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