君が居た。
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「シンさん」もとい「シンドバット王」もとい「シンドバットさん」の救援発言にジャーファルさんは
「何を言っているんですかシン!こんな子供にそんなことさせて良い筈がないでしょう!?」
と私達とシンドバットさんの間に割り込んだ。
私達を思ってのことだろうけどシンドバットさんに言い包められてしまった。
「僕はやるよ!」
と意気込むアラジン。
モルジアナと私も作戦会議へ行こうとすると
「ああ、二人は宿で待っていてくれ」
と言われた。
『何でですか?』
「いくらファナリスでも女の子を戦わせられないよ。勿論普通の女の子である楓もだ」
『「・・・イラッ』」
ほらほら、と私達の肩を押すシンドバットさん。
メキィッ
「!?」
『・・・あらら』
モルジアナが床を壊した。
「私も戦います!目的の為に、盗賊団を幾つだろうと仕留める覚悟です」
「い、いや、でも・・・」
『モルジアナは強いよ?マギのアラジンが捕まっていた盗賊団を壊滅させたしね。
・・・私の実力は、バルバットに来る時に分かっていますよね?』
「・・・・・・・・・ああ、分かった」
遠い目をしていたが、快く了承してくれた。
『わぁい!!やったねモルジアナ!!』
「はい!!」
「では、全員で作戦会議を行う・・・」
そうして会議が始まった。