召霊騎士

□1章 少年時代4
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その後俺はジュリオさんにホテルまで送ってもらい姉さん達と合流した。


…処変わってホテル…

如何観光は楽しめた?と
サラッと云ってみる此処で何も無ければ
明日は外に出ない方が良い、
きっと槍が降ってくるだろう、
…絶対…

まぁ案の定こっ酷く叱られた。
特にエレオノール姉さんからだが。

まぁそんなこんなで皆、一階の食堂へ降りて行った。

『メイル、貴方何か手に入ったの』
えっ?!何でですか?と尋ねると
『貴方顔が綻んでいるわよ』
『『確かに珍しく苦笑いではなく笑ってる』』
と口を揃えて云うので
細やかだが反論をしてみる

『そんなに俺って苦笑している事多いか??』
『まぁ』『ええ』『うん』
左から順にエレオノール、母上、ルイズ

うん何か悲しいな…まぁ気にしないでいこっかな(泣)
っで結局何を手に入れたのよと聞かれ、
焦らして云おうとしたら多大な殺気を感じたのでやめました。
……ギロッ
うん
ほんとに怖い。

『簡単に云うと兵器だよ。
恐ろしく小さなね』

いや実際間違ってはいない
この時代の科学技術では不可能な位コンパクトな銃だからだ。

『見せて(なさい)』と
殺気混じりに云わないで下さい。
あとエレオノール姉さん段々母上に似てきてないですか?

『ダメです』
勿論殺されるの覚悟で云う
二つの意味で当たり前だ。

まず一つ目こんな事を云ったら
御二方に殺されるのは一目瞭然だからだ。

そして二つ目この事を云うと
才人が使う武器が露見してしまい
また原作ブレイクしてしまうから。

アーパー姫やら気違い教皇に
何させられるか解らない。
あと才人君に多大な迷惑が掛るので避けたい。

まったく人の気も知らないで、
何か俺が悪い人みたいじゃないですか?
別に何かした訳じゃ無いのに…グスン

『どうかしたの?メイル?』
何でも有りませんよルイズ姉さん、
ええ何でも有りません、
決して拗ねている訳じゃ有りませんよ。

はぁ早くかえりてぇ。

転生前の口癖が遂出そうに為りましたよ。
そうあの頃は学校に行って、
友達と遊んで、
授業を受けて(寝て)、
小説を読んで、
楽しかったなぁ。

『メイル、ゴメンそんなにきつかった?』

『えっどうかしたんですか?!
頭でも打ちましたか?!』

えっだってアンタが泣くから
ってあんたねぇ………その後は聞き取れなかった。

えっ俺泣いてるのか?
だとしたらメッチャ格好悪いじゃん。

あれ…止まらない
なんでだ。

今の俺だったら泣かない筈なのに
姉さん達や母上、父上の事は好きだ。
過去の事には踏ん切りをつけたのに。
何でだろう?

『……………
やっと泣いたわね
貴方は生まれた時から決して泣こうとはしなかった。
今日は何かあったようね
まぁ其れについてはまた今度
貴方が話したくなったらでいいから
…………』

ありがとうございますと心に刻みながら
押し寄せる感情の波にのまれる様にして、
言葉無く泣き続けた。

〜エレオノール&バカ姉(ルイズ)side〜

えっ?!何?!どうしたの?
何で急に泣き始めるのよ。

というかメイルが泣くのを初めて見た気がする。

何か思い出してたみたいだけど

何か私に出来ることないかな?

〜side out〜

〜カリーヌside〜

まさかこの旅行で
メイルが泣くところ見られるとはね。
良い意味で期待が裏切られたわ。

あの二人は自分たちに出来る事が無いかと
思っているみたいだけど
此れはメイル自身の事だから
メイル本人が解決する事なのよ。

ちょっと二人を止めておかないといけないわね。(笑)

〜side out〜
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