召霊騎士

□1章 少年時代4
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関所で検査を受け観光スポットである大聖堂に向かった。

「ようこそロマリアへ」
と案内人の挨拶を受けて、
『街や修道院の中の大きい主要な聖堂を指し「大聖堂」だから他にも聖堂は在りますよ』………etcetc
という説明を受け、

最後に案内人から何か質問は有りますか?
と尋ねられると俺は此処ぞとばかりに質問した。


此処ロマリアには場違いな工芸品があると聞いたんだよね(笑)
それを見てみたいんだが何処に在るんだ?

と尋ねた。

『えっ!?』
かなり困ったように上に確認して来ます。と云って去ってしまった。


〜十分後〜

『どうも上司のジュリオ・チェザーレです』

えっ!?ジュリオ!?

想定外だった。
と云うか何故此処に居るんだよ。

待てよ。
いや、可能性が無い訳じゃない。

……もし此奴が俺と同じ転生者だったら…

何で気づかなかったんだ
十分に有り得る話だ。

あのヘンテコリンな神様だったら有り得る。
自分の事情で人を殺す神様

絶対にあり得る。

他の転生者を送っていたって何ら不思議じゃない。

何か今悪寒が走ったが気にしない気にしない

『失礼ですが何か考えているようですが、
此方も尋ねたい事があるのですが』

『えっ、あっはい、なんですか?』

『何処でその話を聞きましたか?』

まぁ確かにまだ出回る前の事だからな

『あっはい、
えーと うーんと
何処でしたっけ?』
『『『は??』』』

母上以外が聞き返してきた、
流石に母上には気付かれたかな(笑)

『あえて云うなら遠い過去の夢?
いや記憶かな』

なるほどとジュリオは納得したようだ
此なら何とかなるかもf^_^;


『では行きましょうか』
ジュッジュリオ様良いのですか?
と案内人が云った。
………………………
一時の沈黙、

その沈黙を破った俺はこんな提案をした。

『其れならば僕とジュリオさんだけで行きますよ。
そしたら貴方は私の母上と姉さん達を観光に連れて行く、僕ははぐれてしまったと云うことにする、その後ジュリオさんに送って貰ったと云う作戦、

完璧でしょ。』

『分かりました、そうしましょう』

えっ!?はっ母上!?
と驚くルイズ達を余所に俺は行動を起こした。

『よし、それじゃあホテルで
行きましょうジュリオさん』

〜カーリヌside〜

どうせあの子の事だから何かあるのでしょう。
あの子人に迷惑掛けたがらないから、
何もなく済ませるでしょうし。

「やってみせなさい息子よ」等と思いながらも
何処か心配している自分が嫌だと思う。

〜side out〜

…処変わって倉庫…
俺が来たのは原作と同じあの倉庫だ。
そう大聖堂の地下にある、あの怪しい倉庫だ。

才人が来たのと同じ螺旋階段を降り、
湿った細い通路だ。

ある程度進むと篝火が消え、ジュリオは慣れた手付きで松明を篝火から作り、奥へ進んだ。』


『此処って確か旧は地下墓地だよね。
ジュリオさん、…いや転生者さん?』

『そうだよ、原作と同じく地下墓地を利用しているよ。

最初ヴァリエール家が来たって聞いて、
吃驚したよ。
そしたらまた吃驚、見たことのないヴァリエールの人が居るのだから
しかも遠い夢だとか記憶だとか言いだすしね』
『悪かったな、ああするしか方法が無いし、
他にもっと良いアイディアがあったならどうぞ』
『いやあの機転の利かせ方は良かったよ』

まぁあんたのアシスト有りきだったけどなとは言わない

『まぁそんな事は如何でも良い
此処にあるSIG SAUER P220が欲しい。』
君は遠慮と云う言葉を知ってるのか等と
呟きながら持ってきてくれた。

やっぱ現物は違うなぁと思いながら受け取った。
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