召霊騎士

□1章 少年時代5
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『まさか負けるとは思ってもいませんでしたよ
貴方も成長しているのですね』

『いえいえまだまだ母上には勝てませんよ』

いえ貴方は勝ったのですよと云われ恥ずかしいやら何やら等と思って居ると
『処で最後の技は一体なんですか
私も見たことがないですよ』
『えーとですね
今さっき考え付きました
術の構造は閃転突破で最後に放つ魔力を火属性にし、極限にまで小さな粒として放ちその魔力で相手が消える程の高熱の五角形の空間を作り
そして圧縮すると云う技です』
『為るほど確かに強く
凶悪な技ですね』

母上には言われたくないですと返した

『あとあれは人を
消したり、
燃やしたり、
癒したり、
強化する事も可能です』

『と云うと??』
『籠める魔力の属性を変えればいいのです』
『為るほど、
詰り火属性を籠めれば範囲内の敵を燃やし
水属性を籠めれば範囲内の人を癒すと云う訳ね』
こくり、とメイルは頷いた。

そういえば何故急に決闘何てしたんですかと訊ねると少し間を開けて
口を開いた。

『それは貴方が一人前かどうかを試す為ですよ』
何故急にそんな事をと思って居ると
心を見透かした様に苦笑しながら前から考えていたのですよといってきた。

俺ってそんなに顔に出るのか??

『前からですか?』

ええそうですと云われ驚いた、
何時も何かする時は云ってからやる
まさに有言実行の人なのだ。

『貴方の強さは余りにも規格外なので、
一度ハッキリさせたかったのです、
だからこの様な形を取ったのです。』
『でもたしかエレオノール姉さんにもしたとか云ってなかったですか?』
ええしましたよとアッサリ返され拍子抜けだな。

『其の時も今回も貴方達の力を見極め
そして……二つ名を授けています』

『あぁーなるほどそう云う事でしたか、
だから前以って言わなかったのですよね?』

ええそういうことですと苦笑い

『っで決まったのですか僕の二つ名は??』

ええもう決めましたよ

母上の雰囲気が凛とした者の様になって
若干雰囲気に呑まれながら
俺も形式通りに騎士が主にする様な構えを取った。


『それでは貴方に二つ名を授けましょう
「虹凛」此れが貴方の二つ名です』


『「虹凛」』と噛締めるように呟く。
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