紫紺の忍

□序章 忍の世界へ
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『お前には転生してもらおう。』

目が覚めると、白い空間にいて、
老人が話しかけてきた。
・・・これはあれか?
転生の間みたいなのか?
それとも二次創作の読みすぎで、こんな夢を見てしまっているのか?
とりあえず、ほっぺをつねってみる。
・・・・・痛い。
痛覚があることからこれは夢ではなく現実だということになった。
とりあえず、転生の理由を聞いてみるか・・・

「なんで転生するんだ?」
『手違いだ』

えっそれだけ。
『それだけだ』
その言葉に俺の怒りは有頂天。
俺は老人を殴るために、ダッシュで近づいた。
………だが、走っても走っても距離が縮まらない。

「無駄だ………この空間に距離なんて存在しないからな」

……なるほど、これが神様チートって奴か。


「まぁ気づいてると思うが俺は神だ。それぐらいできて当然だ」

やっぱり神なのか・・・
てことは転生パターンか。

「そうだ。………で、転生先はNARUTOの世界だからな」

なっなにぃ!?
なんでそんな危険な世界に転生なんだよ!

「逃げ腰だな……」

自称神が俺を呆れたような目で見てきた。

「まぁ、とにかくNARUTOの世界だ。異論は認めん」

横暴だ!!お前は何様なんだよ!

「神様」

た、確かに…
なるほど、これが権力の力というわけか……。

「いいからさっさと先に進むぞ。んで転生するにあたって何かほしい能力あるか?」

んじゃあ、虚m「あぁ、言っとくが他の世界の能力はなしだぞ」
……なんでさ?

「NARUTOの世界に他の世界の物を入れると、世界のバランスが崩れてしまうからな」

……ん?だったら俺が入ってもバランス崩れんじゃね?

「お前程度が入ってもそんなにバランスは崩れん。せいぜいイレギュラーが起こるくらいだ」

それでも十分だろ。
だから転生なんてやめようぜ。

「それはできん。・・・さぁ、能力を決めろ」


そういうと自称神の前にラクリマらしきものが現れた。

………え?それどうすんの?

「ん?お前の体に能力をインプットするんだ」

ンだよそれ。
俺ってコードみたいなものなのか?

「あぁ、別に気にしなくていいぞ。これは神がどうやって能力を与えているのか人間にわからなくするためのカモフラージュだ。実はこの姿も本来は俺の姿じゃない。てか神に姿なんてないぞ」

驚愕の事実にびっくりだよ。
てかなんでカモフラージュなんてすんのさ?
「で、能力はどうするんだ?」

『チャクラを使って思いを具現化させて欲しい
あとは写輪眼かな〜できるなら尾獣も欲しいけど…』
「…分かった」
『マジで?!』
「ああ
嘘をついてどうする
そんな事よりそろそろ向こう側に飛ばすぞ」
『えっ
まだ聞きたいktg』
言いかけている間に光に包まれた

「ふっ…頑張れよ」

………覚醒………

目が覚めると悲惨な状況だった。
母と父が貫かれ、ナルトと俺を庇っていた。
両親は生気が無い様な顔をしていたが
(死鬼封神による物と尾獣を抜かれたことによる物)
眼だけはしっかり俺否私たちを見ていた。
あれっ俺、女になってる?!

『すまないな、コードの中に混じっていたらしい』

『あーう(喋れない)』
『あたりまえだ』


「…起こしちゃった、ごめんね紫苑…」
ごふっと血を吐きながら心配そうに私達を見るクシナ。
ちょっと止めて下さいよホント。…もうすでに泣きそうだよ…。


「クシナ、俺も少しナルトと紫苑にチャクラを組み込みたい。
 それに、当分はナルト、紫苑には会えない…

 言いたいことがあるなら言っておこう」
アレ、俺も会えるの?
ちゃんと二人に顔向けできる人間になるように頑張るよ。
二人が命をかけて守ってくれたから。

「紫苑、ナルト、好き嫌いしないで大きくなりなさい…
 お風呂はしっかり入ること、夜更かしばかりしないで早く寝なさい………。

 後、母さんは苦手だったけど勉強…
 うまくいかなくても落ち込まないでいいからね。得意不得意は誰にでもあるから。
 そして何にでも話せる友達を…数人でいいの、作ってほしいの。

 忍びの三禁でお酒は大人になってから、体に障るからほどほどにしなさい。
 任務金はちゃんと貯金すること、貯金して損はないからね。

 そして、忍びの三禁で問題なのが女…紫苑は少し関係ないし、母さんは女だから良く
 分からないけど…

 とにかくこの世は女と男しかいないの、そして母さんのような女を見つけなさい
 紫苑も!変なヤツに捕まったらダメだってばね。
 あと、自来也先生には気をつけなさいってばね…
 ナルト、変なこと吹き込まれたらダメよ!紫苑も嫌なことがあったら殴っていいからね。
(ミナト苦笑)

………もっと、もっともっと一緒にいたい。これからいろいろ大変だけど諦めないで。
どんなことがあっても、自分から命を捨てるようなマネは絶対だめだよ。
この先どんなことがあっても愛してるよ、ナルト、紫苑

 …ミナト、あたしばっかりごめん…」

「いいんだ、クシナ…
 紫苑、ナルト
父さんの言葉は…口うるさい母さんといっしょだよ

…八卦封印」





〜3日後〜
里の復旧作業がいち早く開始され着々と木の葉の里の戻って行く

事件から一週間がたち四代目火影を含めこの事件の戦死者の葬儀が行われた
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