white flower
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ヴァリアーでの生活に
少しずつ慣れ始めたある日
任務を終えて帰ってくると
ルッスーリアが楽しそうに近づいて来た
「どうしたの?」
「名前ちゃんの喜ぶものよ〜」
「なになに?気になる」
「ふふふ♪
じゃ〜ん♪
名前ちゃん用の隊服よ〜」
ルッスーリアが見せてくれたのは
みんなとお揃いの黒い隊服だった
「うれしい…」
「あら♪名前ちゃんは静かに喜ぶのね」
「ありがとう(ニコッ」
「(その笑顔で十分よ♪)」
後で聞いた話
ルッスーリアの何百回にも及ぶダメだしがあったのだとか
さっそく部屋に持って帰って着てみると、サイズもデザインも私にピッタリだった
「ふーん。スカートみたいだけど中はズボンなんだ」
ん?
私が言ったんじゃないよ
じゃあ誰かって?
「‼‼⁉」
こんなことするのは1人しかいない
スカートの部分をめくりあげ、服の構造に感心している…
「ベルッッ‼」
「ししっ」
「なんでいるの⁉なんで私は気づけないの⁉なんで女の子のスカートめくるの⁉どこからつっこんで良いかわからない‼」
「十分つっこめてるしww」
パニック状態の名前は苦無を握りしめてベルを睨みつける
「(やっぱり名前の睨んだ顔最高♪←)」
これが
ベルが名前にイタズラする本当の理由
今日もまた
あどけなさの残る睨んだ顔を目当てに、彼のイタズラは続く
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