マギ
□ルフに愛されない
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― sid ジュダル ―
俺は煌帝国に来たシンドバッドを勧誘しに来ただけなのにアイツは凄く毛嫌いする
まぁ理由は分かってるけどな
「なぁ!シンドバッド!俺にしとけよ」
アイツは綺麗な顔を歪ませた
「断る。お前に関わって良いことないと知っているのでな」
「そうかよ!!」
俺は魔力をためシンドバッドに放った
「ジュダル!こんなところでっ!!」
ドガッン
こんなところ?
たしかに煌帝国内なんだけどよぉ町外れだし良いよな
「別に良いだろ?誰もいねぇよ」
「そう言う問題ではないだろ!」
俺はまた魔力をため放った
軽くシンドバッドが避けたその少し後ろに女が居た
「あ、シンドバッドが避けるから死んじゃったかもよ?」
「何言って、っ!!」
シンドバッドは勢いよく後ろを振り向いた時にはもう遅かった
ジュダルはそれを見てニンマリと笑った
「これで、戦争だな!!!」
しかし、ジュダルが放った魔法はいつまでも爆破しないのだ
少したち魔法が消えた先に女が片手をこちらに向け立っていた
女は手を下ろし2人を見て
『あのさぁ煩くてさぁ寝たいのに寝れねぇだろうが!!大体さぁ自然破壊すんなし、綺麗な顔してじゃじゃ馬かよ。勿体ねぇ、神様も意地悪だよなぁ』
「「...」」
2人は目を見開いて驚いた
それもその筈
初対面で怒鳴られ、終いには悪口
そしてマギ、ジュダルの攻撃を消した
「..おもしれぇ」
だが女は言うだけ言ってスッキリしたのか背を向けスタスタと歩いて行った
「おい!」
女は我関せず顔で歩く
「聞いてんのか!!ブス!!」
『あ"ぁ!?』
やっと振り向いたかと思ったが額に青筋を浮かべていた
「お前!俺と
『うっせ!!俺はブスじゃねぇ!!中の中だ!!ダァホ!!!たしかにお前らからしたらブスだけどよぉぉぉぉ!!』」
女は走って逃げて行った
「煌帝国にもあんな面白い奴が居たとわな!ぜってぇ見つけ出してやる..シンドバッド!一次休戦だ!!じゃーな!」
言いたいことだけ言って急いで城へ向かった
「なんだったんだ..」
シンドバッドの呟きは誰にも届かなかった
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