マギ

□シンの過剰な思い
3ページ/5ページ




俺はハッと目が覚めた
辺りを見回しても辺りは真っ暗だった


『早く目慣れねぇかな?』

チャリ カチャリ

足を少し動かすと鉄の擦れる音がした
足首に違和感があったため手を伸ばし触れた

『...はぁ?!足枷?何で!?』

音の現況は俺の足首にある物だった
そのせいで俺は混乱していた
何故自分の足首に心当たりの無い足枷が付いているのかと
しかもこの足枷は魔力を吸収する品物だ
普通この国にはあってはならない物である

『...訳分かんねぇよ』

体も辛くなり溜め息混じりに外すのを諦めた
しばらくすると目も慣れて辺りを確認することができた

『部屋、だよな...』

そう、見る限りただの部屋なのだが何故か窓は外が見えない様に塞がれていた

『やば...体がダルくなってきた』

この前まで知らなかったのだが俺は特別な体質らしく通常の魔導師よりかなり魔力が少ないのに魔法が使えるのだ
普通は少ない魔力を使えば体が疲れてしまうのだが俺の場合は疲れないから気付かなかった

『ホントに魔力が少なかったとは...』

てかこの足枷、俺の魔力吸収し過ぎだろ
このままだと死んでしまう

『ん?足音』

こっちへ来てる?
俺は黙って扉を見つめた

バンッ

「反省はしたかい?ナマエ」
『はんせい?何のことだ』

ここへ閉じ込めたであろう犯人を


俺は


笑顔で部屋へ入ってきたシンを睨んだ









次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ