好きかも。
□三章
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今日の授業が全て終わり、放課後となった頃。
ガラッと扉があき、悠斗先輩がそこにいた。
女子は悠斗先輩をみた途端、息を合わせたように声を上げた。
キャーっと言う黄色い悲鳴が上がる。
キャー…
私は1人、怯えた悲鳴をあげた。
「沙耶!」
悠斗先輩が私を呼ぶ。
その瞬間女子がいっせいに私をみた。
「帰るぞ」
悠斗先輩がずかずかと教室に入ってきて私の腕を掴み、一緒に教室を出ようとする
「え…あ、ちょ…」
私は先輩に連れられ、教室を出た。
「何するんですか!」
廊下で私は声を上げた。
「何ってデートだよ」
「な、デ?」
「仮にも彼氏と彼女のすることといったらデートだろ?」