好きかも。

□二章
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「えぇぇぇえええ!!」

朝。教室中に響いたさくらの悲鳴と共に教室にいた人全員がこちらを注目していた。

「ちょっ…さくら!声でかい!」

私は慌ててさくらに注意した。

「ごめ〜ん…!」

慌てて口を塞ぐさくらに

「ちょっとこっちきて」

とさくらの腕を引っ張り、教室の外を出た。

廊下にある小さなスペースの自販機の横

「どういうこと?」

さくらが私に質問してくる。

「うん…なんか成り行きで…」

私は昨日の悠斗先輩との事をさくらに話した。

『私に恋を教えないでください』

昨日、私が悠斗先輩の彼女(仮)になる変わりに言った条件。

先輩は

『どういう意味だ?』
なんて言ってきた。

『私は恋をしちゃ駄目なんです。恋なんてしたら…』

『なんだそれ?しきたりとか?』

『…まあそんなものです。』
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