好きかも。
□一章
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私は今まで保健室で休んでいた。
急に目眩がして倒れてしまったからだ
まあ…よくあることなんだけど…
だから移動教室のことも忘れ、授業に遅れてしまったのだ。
授業が終わり、教室を出てさくらと私たちの教室のある校舎へと喋りながらあるいていた
するとキャーという黄色い声援が聞こえたのでそちらへ顔を向けた。
「あの…これ、調理実習で作ったんです。受け取って下さい!」
「ちょっと抜け駆けしないでよ!私のが先よ!」
そこでは熱い戦いが繰り広げられていた。
その女子達はお目当ての男子に調理実習で作ったクッキーをプレゼントする為に必死だった。
しかもその男に1人や2人ではなく、クラスの大半くらい女子がいたのだ。
「うわぁ…凄いね…あれ、悠斗先輩でしょ?」
「え!?さくら知ってる人なの?」
「え!?逆に知らない方がビックリだよ!有名だよ?格好良くて優しいって…」
「へぇ〜そうなんだ。」