好きかも。
□一章
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いつの間にか周りがキラキラ輝きだしてあれ?ってなる。
好きかも。
そう思った瞬間が恋の始まりだった―
〜一年前〜
(やばい!始まっちゃう!)
私は焦りながら、長い廊下を走った。
移動教室ということをすっかり忘れ、みんなを教室で待っていたが誰も来ない。
移動教室だったと気づいた時は本鈴まで残り5分だった。
しかも、私の不運はそこだけでは終わらない。
このあと始まる授業が英語だったのだ。
英語は自分の教室から一番遠い。
なんせ校舎が違う。
校舎もちがくて一番遠い教室なんて5分でつけるわけがないのだ。
(あとちょっと…)
あともう少しのところに近づいていたその時
ドンッ
ぶつかった。
(いったぁ…)
「いて…」