小説
□仇討ち記念日おめでとう!
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〜くらきら転生した設定です。恐らく公式もそうですよね?でないと色々とおかしry(っ・д・)三⊃)゚3゚)'∴:. ガッ〜
今日は12月14日。
前世では播州赤穂浪士が、僕に仇討ちを仕掛けてきた日だ。
・・・しかし、今世は違う。
「きーらさーん!!恋の仇討ちに来ちゃいましたー♥♥」
窓から大胆に参上し、飛びついてきたこの男は筆頭家老の大石内蔵助だ。
「・・・仇討ちならいつもしてるだろ」
「だって、今日は仇討ち記念日ですよ?」
「僕にとっては前世の命日なんだけどね」
「まぁまぁいいじゃないですかぁ昔のことは」
いつもニヤつかせている表情筋をさらにニヤつかせ、大石は吉良の腕をぐいっと引っ張った。
「とまぁ前置きはここまでにして・・・一応仇討ちなんですよ?ほら、前世みたいに(無駄な)抵抗してみて下さいよ〜」
「・・・今()内に僕を侮辱するような言葉が入ってたんだけど・・・気のせいじゃないよね」
くっそこの昼行灯め。
・・・しかしまぁ、こいつ(性格はともかく)顔は男の僕からみてもカッコイイし、実際はかなり頭もキレる。
なのに何で僕に執着する素振りを見せる、こいつ。油断させておいてまた仇討ちする気だろうか。
「・・・いや、吉良さんも()の中で俺を侮辱してるじゃないですか・・・。
・・・まぁそんなことはいいや。
もう恋の仇討ち以外、する気なんてありませんよ?俺、吉良さん愛しちゃってますから」
いつもよりニヤニヤしながら言うこいつの真意が、掴めない。
「・・・よく言うよ。そんな顔で言われて誰が信じるの」
「吉良さん見てるとこういう顔になっちゃうんです」
ハッ、どうだか・・・呟いて、吉良は大石の肩口に頭を預けた。