stay on...

□Verwandten und Bekannten
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やって来ちゃいました、熊本。
飛行機は何度乗っても楽しいね、私は飛行機好きだよ、空からの景色最高だよ。
ちなみにおじいちゃんに海外旅行連れてってもらったことがあるから飛行機はこれで…三度目。
その話はまた後々話そうかな、うん。

「遠坂ー!!」

「ようこさーん!!」

あれ、私置いてきぼりのフラグが。
そうか、お友達の名前はようこさんって言うんだね、なるほど。

「わー、華南ちゃん大きくなったねー!今いくつ?」

『あ、小5です…』

「へー!」

そういって頭を撫でられた。
…私は小さい子か、撫でるな撫でるなやめろ髪が、なんて口には出さないけども。

しばらくしてようこさんのお家に行くことになった母と私は車に乗せられ駅から離れる(ん?空港?)。
走ること数分、ようこさんのお家に到着…うわ大きいなにこれ大きい。

「さて、華南ちゃんは三階に居る私の子どもとその友達が居るから良ければ遊んでやってちょうだい」

『はーい』

それが目的なんですか。
というか三階って、三階って凄くないですか驚きです吃驚です。
階段を上って三階に行くとドアの前に女の子がぽつん、なにこの子可愛い。

『えっと、あの…』

「あ、貴女がお母さんの友達の娘さんの華南さん?」

『う、うん』

「私は橘杏!杏って呼んでほしかね!」

…わ、わわわまさかの、え、ようこさんの苗字橘さん?初耳だよお母さん。
しかも杏ちゃんが熊本弁話してる、可愛いめんこいむぞらしか(本当に可愛い)。

『じゃあ、杏ちゃん…でいいかな?』

杏「もちろん!私は華南さんって呼ぶったい!」

なにこの子天使、可愛いよ可愛いよお持ち帰りしたい。
…と、危ない危ない、思考回路がトリップ状態落ち着け私。
ん?あれ、ってことはこの部屋には橘さん兄がいる、のか?

杏「とりあえず入って!今はお兄ちゃん居らんけどあと二人居るたい」

『は、はぁ』

二人?二人ってだれ?
そう思ってるとガチャとドアが開いた。
あら、なにこの子可愛い(二人目)。

「杏ちゃんおそか!」

杏「ミユキちゃん、そげんいきなり開けたらビックリすっとよ」

ミ「杏ちゃんがおそいんがいけんとや!」

ミユキ…ミユキちゃん?小さいね可愛いね抱っこしていいかな(落ち着け私)。
部屋の中を見ると、もじゃもじゃ髪の男の子を見付けた。
…ん?ミユキちゃん?って、あれ、もしかして…。

「杏ちゃん、ミユキ、そん子が困っとっと、早く入りなっせ」

杏「あ、ごめんね、華南さん!」

『あ、う、うん』

うん、やっぱり。
千歳千里くんだね、ジブリ大好きな千歳くんだね。
どうしよう本物だ写真撮ってもいいかないいよね(落ち着け私)。

『えっと、お邪魔します…』

「お嬢さん、名前は?」

『あ、遠坂華南です』

「華南ちゃんね、俺は千歳千里たい、千里って呼んでほしか」

『う、うん、千里くん』

千「呼び捨てでよかとよ」

『…千里く「千里たい」…千里』

怖い、睨まれた、なんでかな。
そんなに呼び捨てにされたかったのか、精市でさえ強制してこなかったのに(呼び捨てがいいって言われた時はあったけど)。

そして何故か千里の横に座らされてミユキちゃんが膝に乗ってきて杏ちゃんが微笑んでる状況に至ったんだけど。
…わー、微笑ましいな、外から見たいなこの風景。
ってそうじゃなくて。

杏「兄貴遅かねー、早く華南さんに紹介したか」

千「仕方なかとよ、桔平でもそげん早くは帰ってこれんと」

ミ「すぴー…」

ミユキちゃん、寝てる。
可愛いなぁ、天使の寝顔ってこういうのを言うんだね、まつげ長い…。
そういえば、橘さん…はおかしいか、桔平くん(あ、呼びにくい)はどこにいってるんだろうか。

『えっと、桔平くん…?はどこにいってるの?』

そう首を傾げて訪ねてみると

「「八百屋さん/魚屋さん」」

杏「え、八百屋さんでしょ?」

千「いや、魚屋さんったい」

…いや、見事に違う答えが帰ってきてびっくりだよ。
まぁ、話を聞く限り、桔平くんはお母さんであるようこさんにお使いを頼まれたらしい。
それなら両方行ってるんじゃないのか、って突っ込みたかったけど入る隙がなかったから言わなかった私を誰か褒めて。

千「とりあえず桔平ん話はどうでもよか」

『(どうでもよか、ってどうでもいいのか)』

杏「兄貴はほっとけばちゃんと帰ってくるし、華南さん、遊ぼう?」

『え、あ、うん』

さっぱりしてるなぁ…なんて考えながら、ふと部屋の端を見る。
あ、テニスラケット発見、そっかもうこの頃からやってるのか…って、当たり前かな?
3つあるし…千里と桔平くんと杏ちゃんのなんだろう。

杏「…さん、華南さん?」

『あ、え、ごめん、なんの話だっけ』

千「特になんの話もしとらんばってん、華南ちゃん、テニスばすると?」

『あ、うん、一応テニススクールには通ってるし…』

杏「本当!?じゃあ、私と試合…いたっ!」

千「杏ちゃんにはまだ早か、華南ちゃん、俺でもよければ相手してくれんね?」

…というわけで、千里と試合をすることになってしまった。
とりあえず、私の膝で寝てる天使…じゃないやミユキちゃんはどうすればいいのかな。


結果、ミユキちゃんは千里に担がれてコートに連れていかれました。

…家の横にテニスコートとか、何これ羨ましい。

千「さ、桔平が帰ってくるまでに終わらせるったい」

『…よろしくね』

握手をして位置につく、あ、ラケットは借りたよ。
なんか、本気で試合をするみたいになってきたけど、楽しければいっか。






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