stay on...
□Ein Arzt und ein Professor
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『…じゃあ、私はこれで』
乾「うん、あ、連絡してね!」
柳「また会おうね!」
『うん、またね』
しばらく話して、時間を見る。
…精市に何か言われそうだけど、然程時間は経ってない。
私は二人とわかれ、シングルス会場に戻った。
…またね、か。
『…今度会う時は、…敵と、味方か』
次に会う時はきっと、…中学に上がってからだろうね。
幸「…遅い」
『まだ30分しか経ってないよ』
会場に戻るや否や、精市に遅いと言われた。(開口一番が遅いってなにさ)
幸「30分も何してたの、まさか、ナンパされたりしてないよね…?」
『…されてないし、されるわけないから否定するよ』
幸「なに言ってんの、華南は可愛いんだから自覚持たないと大変な事に…」
真「落ち着け幸村…」
…何気に精市が凄い事を言った気がする。(しかもサラっと)
会場に居たおばさん達が「あらあら…可愛らしいわねぇ」とか言ってるのが聞こえるんですが。
幸「あぁ…、ただでさえ小学校違うから虫除けとか出来ないのに…」
真「…幸村?」
幸「悪い虫なんてどこにも居るんだからね、優しいフリして近付くやつとか」
真「幸村」
幸「ちょっと悪ぶって自分カッコいいとか思ってるやつとか、そういうやつがうじゃうじゃ居て可愛い華南を狙ってるというのに」
真「…華南、何とかしてくれないか」
『…無理、なんか恥ずかしい』
というか、私が何とかしてほしいよ。
というか、どうしたの精市は。
私が真田にそんな事を言っていた中、まだ精市は言い続けている。
幸「あぁ、本当に華南を俺の部屋に閉じ込めt…『小学校五年生がなんて事言うの、切実にやめて』…チッ」
…なんで舌打ちされたのかな。
真田が横で頭抱えちゃったじゃないか。
とりあえず、なんとか精市を押さえ込み(?)約束していたお茶をしに行く事に。
喫茶店に向かおうと、会場を出ようとしていると…
「あ、いたいた!」
…なんとなく見覚えのあるおじさん(…お兄さん?)に声をかけられた。
「来たらもう試合終わってたし、焦ったよ…。今日の大会で優勝した、遠坂華南さんと前回の大会の優勝者の幸村精市君、そして準優勝者の真田弦一郎君だね?」
『はい、そうですけど…』
幸「…貴方は?」
「あぁ、ごめんごめん、申し遅れたね。僕は月刊プロテニスの井上と言ってね、取材、させてもらえないかな?」
…なるほど、通りで見覚えがあったわけだ。
原作だと青学の校内ランキング戦にもう一人の記者さんと取材に行ってた…そういえば、立海にも来てたっけ。
幸「…僕は構いませんよ、ね、真田」
真「む?うむ…」
『私もいいですよ』
精市が僕って言った事に少しツッコミたかったけど、やめておこう。
…可愛かったし。
井上さんに連れられて喫茶店に入った私達は、色々と質問をされた。
テニスについての質問は勿論のこと、全く関係のない質問もされたけど。
それと…。
『…紫陽花の、妖精…?』
どうやら私に異名が付けられたらしい。
それと同時に精市と真田にも、お馴染みの異名がこの頃つけられていた。
それにしても、なんで紫陽花?
ウェアが紫だからか?
まぁ、そんなことはいいとして、取材は一時間くらいで終わった。
東京の選手の話も聞けて、私たちにとって有意義な時間になった。
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