『う〜ん、お〜いしい〜』



「ちょっ丸井先輩、俺の肉取らないでくださいよ!!!」


「食べねぇお前が悪いんだろぃ」


「置いてたんですよ!!」





「お前ら静かにせんか!」




全国大会が終わった次の日、慰労会を込めて立海テニス部R陣で焼肉食べ放題にやってきた。



あたしの前の席では赤也と丸井がお肉を取り合っている。もちろんそれを黙って見ていない真田はお店の中と言うのを理由に軽く注意する。






「それにしてもみんな本当によく食べるね」


「食べ盛りだからな、ところで精市金額のほうは大丈夫なのか?いくらおごると言ってもこの量では少々高額なのではないか?」


「大丈夫だよ、全国大会で準優勝をしたときに楯と一緒にここの五万円分のお食事券を頂いたんだ。それに足りない分はジャッカルが出してくれるだろうし(微笑)」




『ジャッカルごちそうさま♪』


「俺かよ!!!?」 






全国大会も終わって気が楽になったのかみんな楽しそう。マネージャーになってよかったって心から思える。





「ボーッとしちょると、食われるぜよ」


『あぁ、仁王それあたしのビビンバ!!返せ〜!!』


「仁王くん、人のものを取るのは良くないですよ」


「プリっ」





真田の左では赤也と丸井が、斜め左では仁王とあたしがお肉やビビンバの取り合いで騒いでいる




その姿についに真田は堪忍袋の緒が切れた




「お前ら!!静かにせんかーーーー!!!!!!」




結局真田の説教はこのあと30分も続いた。








ver

















「蓮二、来月に慰労会をやり直そうか」


「そうだな。赤也たちが騒げそうな場所を探しておくとしよう」



赤也、丸井、仁王、あたしにとって焼肉食べ放題の時間は真田の説教の時間となった




それを見ていた幸村と柳が多少気の毒だと思ってくれたのか、来月慰労会第二弾を開いてくれることになった。






next...?


 
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