白黒神様と時渡人

□四篇
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名無しの名無しさん、と言う変わらない名を持って再び生まれ早三年が立とうとしていた










『ぅ…』

『あら、名無しさん起きたの?おはよう』

寝起きでぼやけたまま欠伸をすればそれに気付いた、この世界での母が名無しさんを抱き上げた

早三年と言ってもやはり身体は子供だからか眠気が酷く1日の殆どを寝て過ごしていたので特に変わった事もなく

唯一変化があったとすれば歩ける様になり、まだ舌足らずだが多少話せるようにもなったという事くらいだろうか



ハクとコクが言っていた通り精神世界とか言う所から話し相手になってくれる場合もあり、暇な時間も無かった


精神年齢18才ながら1日の殆どを寝て過ごすこの楽さに慣れてしまうと言うのは少し抵抗があるが


『お腹空いたでしょう?ご飯にしましょうね』

『うん』

『ちょっと待ってね』



赤ん坊、まだ生まれて数ヶ月の時は喋る事すら出来ず正直悔しいかった、赤ん坊のご飯と言えば、そう母乳だ


流石に上記でも書いた通り
中身はまごうことなき18才なのだ、オムツを取り替えられたり母乳を飲んだりなんて羞恥意外の何物でもない

ただ一度、母乳を全身で拒否しようともがいたらこの美形な母が何とも悲しそうな顔をしてしまったので辞めた、畜生、あれは泣いた




兎に角、そんなこんなを乗り越えて




俺は無事に見た目は子供、頭脳は大人な、どこぞの子供探偵と同じ様な人生を送っている
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