BOOK1
□灰色は想う
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「なぁんだ、五席か!それくらい、殺ってくりゃ良かったのに!!」
「おい、桃。お前李賀が実践経験ないってこと忘れてないか…?これだから、記憶力がねぇ奴は「うるさい、ガリ。」
「っ…てめぇ!俺を下の名前で呼ぶな!あと、呼ぶなら、ちゃんと『ガリエラ』って呼べ!」
「こらこら、2人とも…李賀が会った死神は、席官だったが…まぁ、『我々が出向いた』としたら…」
としたら?
その続きを促すような目がムルサに向けられる。
「…確実に隊長格が出てくるだろうな。」
隊長格…
どのくらい強ぇんだろうな…
ガリエラは、強さを想像して、思わずにやける。
気持ち悪っ、という桃の呟
きが聞こえたような気がしたが……聞こえないふりをする。
「おそらく日番谷先遣隊が現世に向かうだろう。我々も同じころに現世に出向いこうと思う。」
なにか、異論は?
ありませんよ。右に同じです。ないです!ねぇよ。なし。…ありません。
異口同音の答え聞き、ムルサは、満足そうに口を歪める。
「そうか。それでは、準備に取りかかるとしよう。」