BOOK1

□秘密が彼を蝕む
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「お主らに残ってもらったのは、ほかでもない、先ほどの報告についてじゃ。」


予感的中。



「俺らに、調べろってことですか。」



「そうじゃよ、日番谷隊長。お主らなら、他の者よりも、現世での戦いに慣れておるじゃろうからな。」



「お待ち下さい。」



そう言って、異議を唱えたのは、朽木ルキア。



「我々は、敵のことをまだ、何も知りません。そのような状態で現世に向かうのは、危険ではありませんか?」



「いや、目撃した隊士たちから、報告があっての。
不安を煽っては、不味いと思って、お主たちにだけ教えようとしていたのじゃ。」



言わなくて、良い。



聞きたく、ない。



弓親の思いとは、裏腹に総隊長の口から、言葉が流れ出る。



「奴らは、皆一様に灰色の服を身にまとっておる。そして、一番危険なのは、奴らは、隊長格に匹敵するほどの霊圧を持っているということじゃ。」



その言葉に、緊張感が高まる。
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