BOOK1

□秘密が彼を蝕む
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「敵の分析は、引き続き行う。隊士たちに、気をつけるように連絡を。尚、日番谷先遣隊として派遣された者はしばし残るように。以上じゃ。解散!」



各隊長、副隊長が次々と戻るなか、弓親に近づく影が、ひとつ。



「綾瀬川五席。」



柔らかさを含んだ声の持ち主は、卯ノ花。



「なんでしょうか、卯ノ花隊長?」



「総隊長殿のお話が終わったら、四番隊舎にいらしてください。・・・少し、お話したいことがありますので。」



さっきのことだろう。



下手に断ると、怪しまれてしまう。



「・・・分かりました。お伺いします。」



弓親は、総隊長の話が一秒でも長くなることを願った。
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