BOOK1
□秘密が彼を蝕む
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「検出された霊圧は、複数名のものでしたので、敵は破面の様な集団かと。」
弓親の耳には、卯ノ花の報告など、入ってこなかった。
彼の脳内に浮かんでいるのは、『あのとき』の光景。
あのとき、彼女以外の霊圧は感じなかったし、他の死神が襲われている、という報告もなかった。
「以上で、報告を終わります。」
弓親は、その言葉に安堵する。
報告を聞く限りでは、彼女と、ましてや自分と結びつくものは何ひとつ、ない。
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