BOOK1

□偶然という名の過去
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「…あぁ、貴方が思われているような敵ではないですよ。」



破面では、ない。そう言いたいのだろう。



「味方、なのかい?」



「さぁ…?どうでしょう?」



これでは、埒があかない。


「僕のこと、敵だって、思ってる?」



「今のところは。」



さて、どうしたものかと、弓親は思案する。



何せ、敵は背後にいるのだ。



圧倒的に、不利な状況。
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