BOOK1

□偶然という名の過去
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「…誰ですか?」



背後から、声がした。



透き通った、声。



知らない声だ。



その声には、正体が分からないことへの不安と、常に攻撃が出来るような殺気が含まれていた。



弓親は、神経をその声に集中させながら、答えを返す。



「…死神だよ。」



死神…、声が呟やく。


「…君は、誰だい?」



「さぁ…?…何でしょうね?」



自分でも分からない、そんな意味が込めらた、声。
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