BOOK1
□黒は高らかに咆える
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「何で味方じゃないことが確かなんだい?」
京楽が問う。
「隊士が数人、負傷しておるのじゃ。そのことについては、卯ノ花隊長、説明してもらえるかの。」
卯ノ花はまぶたを下げ、肯定の合図をする。
彼女の口から語られる真実は、聞きたくない。
いや、聞いてはいけない。
弓親は本能的にそう悟った。
だが、真実は語られる。
それが、たとえ彼が望まない真実だったとしても。
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