【BL】家庭教師×生徒

□出張教師
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『!!
べ…ッ別に…ッ!』


「ふーん…
俺は、いいと思うけど」



妬いてる妬いてる

結構楽しいなこれ



店員「お待たせいたしましたー
特大パフェです」


「ああ、はい」



店員が来た途端、顔を歪ませる峻



店員「あのっ」


「…ん?」




店員「これ…ッ私のメアドです!
良ければ…」


「…
…ありがとう」



優しく微笑む健介



『…ッ!!』



峻をもっと妬かせてみたくなり、店員のメアドを受け取る健介


嬉しそうに戻っていく店員



『な、なんで…』



今にも泣きそうな顔をしている峻



「別に?かわいいから」


『ッ!
馬鹿っ!』



やべ…
やりすぎたかも



『な…んで…ッ!』



目に大粒の涙をためて訴える峻



「あー…ごめん、冗談だって」


『嘘だ!』


「嘘じゃねぇよ
ほら、パフェ溶けるぞ」



腑に落ちないといった表情でパフェに手を伸ばす峻



『うまい…』



少し機嫌が直ったらしい

単純すぎやしないか



「それにしてもお前…そんなもん一人で食えんのかよ」


『…?
いや、健介も食べるだろ?』


「…!
いや、…俺はいい」



甘いものが苦手なんて言ったら調子に乗ってバカにしてくるに違いない



『え、でも俺一人じゃ食べれねぇよ?』


「じゃあ残せばいい」


『もしかして健介…甘いの嫌いだったりする?』


「ッ!!
はぁ!?いやいやいや、嫌いじゃねぇよ?」



健介は即興で嘘をつくのが下手
一瞬でわかるレベル

なのになぜかヤるときだけペラペラと嘘をつける


いや、完全犯罪かもしれないが



『へぇ…健介って、甘いの嫌いなんだ?』


「嫌いじゃねぇよ」



そう、嫌いなんじゃない
苦手なだけ

自分にそう言い聞かせる



『ああ、嫌いじゃなくて苦手みたいな言い訳?』


「ちげぇよ!」


『じゃ、アーン!』


「…ッ!!!」



峻が自らアーン…!?
こんなおいしいこと、逃していいのか!?
甘いのが苦手なんて…!!俺はバカなのかぁぁ!?
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