【BL】家庭教師×生徒

□エプロン姿
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“ムラムラするからお前ん家行く”


もちろん何をされるのかなんてわかっていたし、家庭教師を雇っていた日ではなかったので断った


“逃げても捕まえるからな。その代わり手加減できねぇよ。”


大人しく待っているしかなかった



『はぁ…』



こんな自分が情けない


ピンポーン

暫くするとチャイム音が聞こえた


重い足どりでドアへと向かうが、チャイム音はやまない


ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン



『あー!もう、うるせぇな!!』



そう言い放ち、勢い良くドアを開けた



「…遅い。」


『お前がいきなり来るとか言い出すからだろ!』


「まあな。」



笑いながら軽く受け流す健介


とりあえず機嫌が悪いわけではない、と安心する



「親は?」


『…』



今日だけは絶対に健介に来てもらいたくなかった理由



「?
おい、親は?」


『…ぅ』



いい加減イライラしてくる健介



「は?」


『旅行…』



そう
両親は旅行中
しかも、二泊三日も。



「…!
へぇ…」



途端に顔がニヤける健介



『言っとくけど、泊まりはダメだからな…ッ!』


「こんなチャンスなかなかねぇよな?
逃すはずねぇだろ。」



泊まる気満々の健介



『とっ、途中で帰ってくるかもしんないし!』


「“お勉強してました”って言えば丸く収まるだろ。」


『うー…』



勉強と言われては何もいい返せない



「ま、朝までいいみたいだしとりあえず風呂借りるわ。」


『あ、あぁ。』


「なに?一緒に入りたいの?」



壁に押し寄せられる



『はぁ!?だ、誰も…ッんなこと言ってねぇ!!』


「冗談だわ。期待しちゃった?」


『―――ッ!ばーっか!!』



朝まで一緒って…
俺、どうなんの…















「出たぞー健介先生が風呂から出たぞー!」


『黙って出てこい!
って…ッ!?』


「服、無いんだけど」


『先に言えよ!』



まさか健介が真っ裸で出てくるとは思わなかった…



『父さんのタンスから適当に取れよ!』


「おー」














と、なんやかんやしてる間にもう7時



『もう7時か。』


「飯。」


『作るからちょっと待ってろよ…』



と、キッチンに向かうと健介に腕を引かれる
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