【BL】家庭教師×生徒

□ドS馬鹿
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「初めまして。健介と申します。よろしくお願いします。」


目の前の爽やかな大学生は優しい笑みを浮かべ、自己紹介している



思えば、ここがすべての原点だった





――――――
――――
――



「おいおい、こんなのもわかんねぇのかよ。
冗談キツいわー。」


意地の悪い笑みを浮かべながら目の前の爽やかな男は言う


『うるせぇ!』


「だから馬鹿なんだよ。
馬鹿馬鹿ばぁぁぁか。」



明らかに馬鹿にした口調で自分を見下す健介



端から見たら、微笑ましい光景なのかもしれない

最初はそう思った


この関係になるまでは…



そんなことを考えてボーっとしていたら、いきなり視界が変わる


気づけば健介に顎を掴まれ目線を合わせられた


「なに考えてるの。
ちゃんとお勉強しなさい。」


『ぁ…おぉ…。』



急いで勉強に取りかかる



「…」


ジーっと、俺の解答を見つめる健介



『な、なんだよ…?』


「ブッブー」



腹立つ。

悪かったな馬鹿で!!


口には出さない
馬鹿にされるから



「お前は本当に馬鹿だな。」


言わなくても馬鹿にされた…

わかってたけどさ!



『何が違うんだよ!』


「ここはこの公式使わなきゃダメでしょ。」


『…?』


わかんねぇ…



「だからー…ここにこう、代入するだろ?
で、こう計算すると…」


『あ!こうだ!』


「やっとわかったか馬鹿。」


『うぅ…』


こうして教わるとやっぱりわかりやすい

悔しいが馬鹿にされても何も言えない



「よし、じゃあ次はここな。
ここは一人で解けるだろ。」


『ん。』



大人しく問題に取りかかろうとした刹那



『う…ッあ…!?』



「ほらちゃんと解けよ。」


服の上から自身を握られる


このドS…ッ


『ゃ、あ…ッゃめ…ろぉ…ッ』


「それが解けたらな。」



『く…、そ…ッ』
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