過去夢@

□白夜光 10
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はっきりと伝えると、アヤトの目の色が少し変わった気がした

「それなら俺に……覚悟を示せ」

『覚悟……?』

「そこ座れ」

私のベッドを指さして言った

『う、うん』

今日のアヤトは何となく、逆らえない雰囲気だ

恐る恐るベッドに腰掛けてアヤトの方を見ると、こちらへやってくる

そして私の足元に膝まづいた

「足ひらけ」

『はぁ?』

聞き間違いかと思った

(アヤトがそんなこと言うなんて……)

「覚悟を示すんだろ?さっさとしろ!」

気迫に押され、少しだけ足を開く

『こ…こう?』

「そんなんじゃねーよ、もっとだ!」

アヤトはむりやり両手を割り込ませて

私の足を左右におもいっきり開いた。

『ひゃっ!!ちょ、アヤト、本当にどうしたの?』

(こんなの、いつものアヤトじゃない!)

「…俺に、見せろよ。お前の覚悟」

アヤトは私と目も合わせようとせず、そのまま

『あっ!!』

太ももにキバを突き立てて、血を吸った

「…んっ!…ジュ…ジュルッ!…んんっ…」


『ん…いたっ…い……んん…』


わけが分からないし、痛いし、アヤトは恐い

色んな感情がグシャグシャになって


でも嫌悪感≠ェ1番強かった。


正直ここだけは……太ももだけは、吸われたくなかったんだ


ここは、ライトのお気に入りの場所で


今まで、ライトにしか吸われた事がなかったから。


『あ…アヤト…お願い、やめて…んんっ!…あっ!…』

体を起こしていられなくて、そのままベッドへ仰向けに倒れた

「……んっ!……んっ!……」

それでもアヤトに私の声はまるで届いていなくて

顔も見えないけれど、ひたすら私の太ももだけが強く吸われている。

『な…んで、こんな…こと…アァッ!…ん…』
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