過去夢@

□白夜光 05
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この前はスバル君のおかげで昔のライトについて少し分かったけど

次は誰に聞こう?

そんなことを考えながら屋敷の廊下を歩いていると、前方からカナト君が何か言いながら歩いてきた

「……ねぇ、君もそう思うだろう?奴らみんな僕をいじめるんだ」

周りには誰もいないし、私に声をかけてくれたのかな?

『え、なぁにカナト君?』

カナト君は不機嫌そうにこちらを向いた

「……ユイさんこそ何なんですか、あなたなんかに話しかけてませんよ。僕はこのテディと話していたんです。邪魔しないでください」

胸に抱いたクマのぬいぐるみを指して言った

『あ…そうだったんだ。気づかなかったよごめんね』

あぁカナト君はこういう人だったんだ。

(うん、見た目がこんなに可愛くなかったら通報レベルだ)

『あの…さ、カナト君今ヒマ?』

「だから今テディと話しているんです。暇じゃありませんよ。ユイさんはどういう思考回路をしてるんですか?馬鹿ですか?」

『…ごめんなさい。じゃあテディとお話が終わったらでいいから、ちょっと私ともお話してくれないかな?』

「何なんですか気味が悪い」

『この通り!』

私は手を合わせて頭を下げてみる

「…はぁ…仕方ないですね。じゃあ、後でお菓子を持って僕の部屋へ来てください。僕とテディが気に入るようなものであれば相手してやらないこともないですよ」

『わ、わかった!』

私はキッチンへと急いだ。





『……どれがいいんだろう?』


戸棚の中には和洋中あらゆるお菓子が入っている

カナト君の好きなお菓子って何だっけ?…マカロン?

(…ち…違う!それはアイツだ!!)

ちょうどここはキッチンだし、あの時のことを思い出して顔が熱くなってしまった

『えっと……』
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