第4章:いざイスカンダル!そして‥‥(イスカンダル救援作戦編)その2

□三つ巴B
2ページ/4ページ


――ガミラス艦隊総旗艦『ドメル』――

“狼”と呼ばれた名将の名を持つ大型戦闘空母は『ヤマト』打倒と大ガミラス帝国再興の旗印として建造されたが、就役した時、主たるデスラーは『ヤマト』への復讐心を昇華させていたため、もう一つの壮途の本営として使われていた。
その艦橋でデスラーはスクリーンに映る敵艦隊を睨み据えていた。
その双眸には憤怒が宿る。
我々から母なる星を奪い去り、今またこの愛しき星をも傷付けようとし、スターシャを窮地に立たせている輩は絶対に討ち取らなければならない。

「敵艦隊前衛、デスラー機雷群への砲撃を始めました!」
「‥‥ガーラント、シュパー艦隊を前衛に。攻撃隊は敵掃宙隊を叩け!」

デスラー機雷は我が軍の艦載機や艦艇が接近・接触しても起動・起爆しない。
ゆえに艦載機は機雷網を難なく抜けていく。
更に、前衛に出たガーラントとシュパーの艦隊には砲撃上手の指揮官が多い。
その射撃上手な艦隊を前に出し、敵艦隊の出鼻を挫く。

――スターシャを守る。これだけは我が命に代えても成し遂げてみせる――。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ