第4章:いざイスカンダル!そして‥‥(イスカンダル救援作戦編)その2
□三つ巴@
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――『白根』――
冴子の元に先程の戦闘の結果が入りつつあった。
敵艦隊は旗艦らしき大型艦を含む23隻を撃沈判定、26隻を撃破判定。
コルサック艦隊の被害はわからないが、通信を傍受した限りでは僅かなようだ。
一方、13TFの損害は、『白根』『ヤマト』が損傷軽微、『水無瀬』は損傷ゼロ判定。
人的被害は、戦死者はなく、『白根』『ヤマト』に軽傷者が数名出た程度だ。
取り敢えず、戦死者なしでの戦果としては上々と判断していいが、敵艦隊の“身元”は判明しないままだ。
但し、彼らがガミラス星のマグマを盗掘していた勢力である可能性は高く、イスカンダル星のマグマも盗掘しようとした疑いも濃い。
「マザータウンかデスラー艦隊との通信は取れそうか?」
「ジャミングがかかっています!‥‥『ヤマト』『水無瀬』、及びコルサック艦隊からも同様の報告が入っています」
(敵の方が一足速かったか‥‥?)
最も受信能力が高い『水無瀬』をもってしても、イスカンダルやデスラー艦隊からの通信が受信できないばかりか、明らかなジャミングがある。
しかも、ガミラスやイスカンダルの通信技術は地球より進んでいる。
コルサック艦隊もデスラーとの通信が回復していないままというのはただならぬ事だ。
(敵が何者か知らんが、かなり高い通信技術を持っているようだ。こちらの位置も知られていると見るべきだろうな‥‥)
冴子の懸念は『白根』のみならず、各艦のブリッジクルー共通の認識となっていた。
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