第4章:いざイスカンダル!そして‥‥(イスカンダル救援作戦編)その2
□VS イスカンダリウム採掘船団A
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――13TFと同航するコルサック艦隊も、謎の船団と殺り合う気満々であった。
――旗艦『ラドラーW』――
「司令、早く攻撃命令をと何隻かから頻りに催促が」
「‥‥ふむ」
この艦隊にはガミラス人も少なからず乗り組んでいる。
彼らにすれば、盗掘屋どもは殺しても飽きたらぬ存在だろう。気持ちはわかるが‥‥。
コルサックは通信士を呼ぶ。
「あの船団に問い質せ。『ガミラス星の地下資源を採掘したのは貴殿らの同胞であるか?
否定ならば明確に否定されたし』とな」
「はッ!」
これまで地球の連中の質問に応えなかったのだ。どのみちまともな回答は来るまい。
「全艦、砲雷撃戦の準備はいいか!?地球の連中に遅れをとる事は許さんぞ!」
どのみち戦闘は避けられまい。
というか、さっさと撃ってこい。
ここまで挑発しておいて、逃げるなんて期待外れな真似はしないだろうな――?
老将の深い皺を刻んだ顔に、獰猛な笑みが浮かぶ。
コルサック艦隊の各艦はまさに血に飢えた狼の如く、敵に襲いかかるタイミングを待つ‥‥。
――『ヤマト』第1艦橋――
「所属不明艦隊接近!距離17000!!」
「『白根』からの質問に応える様子はありません!」
森 雪と相原義一の声が響く。
「話し合う気はなしか‥‥」
「限りなくクロに近いグレーか‥‥」
古代がぼやき、島が応じる。
「子供たちの為にも、戦闘は避けたいんだが‥‥」
「ああ。だが、どうやらあちらさんとコルサック艦隊は殺る気満々だな‥‥」
コルサック艦隊の一部の艦は砲塔をやや右に指向したまま直進している。
いざ始まったら回頭・突撃するつもりなのだろう。
「『白根』より発光信号!『先頭艦に照準セヨ』です!!」
‥‥まあ、こちらも既に矛先を右に向けており、似た者同士なのだが――。
数瞬後、緊張の糸がプツンと断ち切れた。
「発砲してきました!距離9500!!」
「撃ち方始め!目標、“敵”先頭艦っ!」
『白根』『水無瀬』が発砲する光が瞬く中、『ヤマト』の主砲・副砲が火を吹いた――。
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