第4章:いざイスカンダル!そして‥‥(イスカンダル救援作戦編)その2

□三つ巴@
1ページ/3ページ


――『ヤマト』病室――

先ほどまで断続的に伝わってきた衝撃が止み、サイドスラスターを噴かす音がする。

「砲声が止んだ‥‥」
「終わった‥‥のかな?」
フェイトとなのはは顔を見合わせる。

ちゃぶ台を持ち込んだ娘達の方を見やると、最年少のセルボを中心にして手を繋ぎあっていたが、3人とも涙目になった様子はない。
((‥‥よかった‥‥))

2人が肩の力を抜いた時、ドアが開く。


「皆サン、大丈夫デスカ?」

入ってきたのはアナライザーだ。手に持ったトレイにはボックスランチと飲み物のボトルが載っている。

「少シ早イデスガ、ランチデス」

そう言いながら、アナライザーはちゃぶ台にボックスとボトルを並べていく。

「コノ先モ何ガ有ルカワカリマセン。食ベラレル時二食べテオイテ下サイ」
「アナライザー、戦闘はどうなったの?」

フェイトが訊ねる。
まあ、自分たちがこうしているのだから、最悪の事態ではないのだろうが。

「戦闘ハヒトマズ終ワリデス。攻撃ヲ仕掛ケテキタ艦隊ノ半分ヲ沈メマシタ。
‥‥戦闘ハ避ケタカッタノデスガ、残念デス」
「そうですか‥‥」

アナライザーの“戦況報告”に、なのはが視線を落とした。

「‥‥そうなんだ。で、この後はイスカンダルを追うの?」
「ソノ予定デスガ、敵勢力モイスカンダル二向カッテイルカモ知レマセン。
コノ先モ何ガ起キルカワカリマセン。皆サン、食ベラレル時二食べテオイテ下サイ」
「うん、わかった」
「「ハイ!」」
「‥‥れんじゃあ」
「‥‥‥‥(さっきから、セルボちゃんが変だよ(¨;))」

フェイトの問いに対するアナライザーの回答に、それぞれの答を返す魔法少女と、“少女”の看板を剥奪された魔法使い達だった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ