庭球

□好きなコ程イジメたい
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「ひ、ぅ…あ、ぁあ…」

媚薬を盛られ、両腕は背中で組むように手枷で固定。その手枷から伸びる鎖は首輪に繋がっていてカシャカシャ音を鳴らす中、両の脚はM字に広げられた状態でナカではバイブが蠢いている。
俺をそんな散々な風にした当人、入江はというと今はこの場に居ない。

『一時間くらいしたら帰って来るよ』

人の良さそうな笑顔を浮かべながらそう言って何処かへ行ってしまった。

「く、そ…はう、あ…ひ、やぁ、ぁ、ああっ」

何度イッたかなんて覚えてない。白濁だった液も今は透明になりかけている。けれども、無機質な機械は容赦なくナカを掻き乱す。

「あんっ、や、あ、あぁ…、まッ、ひぃ…ぅン、やあ゛あぁああ!」

ビクビクと身体を大きく痙攣させ透明になりかけている液体を吐き出す。

「あぁ、も…あふ、ン、やらぁ…」

何度達しようと無機質な機械は容赦なくイイところを苛め、永遠とも言える快楽の波に意識が朦朧としてくると、部屋の扉がゆっくりと開かれた。

「随分楽しんでるみたいだね」
「は、ぁう…あ、あぁ…」
「そんなに気持ちよかった?」

部屋に入って来るなり入江は達したばかりだというのにもう勃ちはじめている俺の自身を指で弾く。

「ッあ!」
「ふふ、淫乱だね。こんなに精液塗れにしちゃって」

先走りやら精液やらで汚れた身体を舐めるように眺めると、入江は薄く笑みを浮かべる。

「さて、淫乱な跡部君に質問をしようかな。ちゃんと答えたらバイブは抜いてあげる。」
「ッふ、ぁ…」
「今、跡部君のナカで動いている玩具、気持ちいい?」

そう言い、ぐっとバイブを指で押す入江。

「ひ、ああアッ」
「気持ちいい?」

優しく、甘く、囁くように聞いて来る入江。けれどそれに答える余裕なんか俺にはなくて、入江はそれをわかっていてわざと追い撃ちをかけるように感じやすいところを掠らせてくる。

「ぁ、あ、ふぅ…ッぃああ…」
「喘いでいるだけじゃわからないよ?」

そうなるよう仕向けているのは他の誰でもない入江だというのにムカつくくらい清々しい笑顔を浮かべてそんな事を言いながら弄るのをやめてくれない。

「や、やら…あんッ、も…やめ…ンんぅ」

終わりの見えない快楽に気が遠くなる。薬のせいで異常なまでに感じて、喘いで、何度達しても熱が冷めなくて、もう何が気持ち良いのかすらわからなくなってくる。

「へえ、泣いちゃうくらい気持ち良いんだ?」
「はぁン、あ、あぁ…た…けて…ひぅ、ッあ」

この地獄から解放出来るのはコイツしか居なくて、もう限界でろくな思考の働かなくなった頭は早く解放されたいという事しか思い浮かばない。

「そんなに解放されたい?」

「あふ、ン、んん、され…たひ…」
「そう、じゃあ『奏多さんのおち●ぽください』って言えたらいいよ」
「そ、んな…はう…む…「無理ならずっとこのままイき続けていなよ」」

「…ッふ…ぁ…奏多さ…の…ンぅ、ち…ぽくだ…ひゃあぁあッ!」

ぐりっとナカを突かれ、自分のものだなんて思いたくない程の一際甲高い声が響く。

「ぁ…んぅ…ひ、ン…」
「何だい?ごめんね、聞き取れなかったからもう一度言ってくれるかな?」

人の良さそうな笑顔を浮かべた鬼畜野郎は素知らぬふりをして再度聞いてくる。

「…奏多さん…っふ…おち…ぽ、くだひゃ…ぃ…ンあッ」

言い終えるか終えないかでズプリと何の前触れもなくバイブを引き抜かれると早急に堅くて熱い入江のモノが入って来る。

「ひ、ぁ…ああッ」
「ッく…あれだけ慣らしたのにキツ…いねっ…」
「ん、んンっ…!、ぁ、はぁ、ああぁあっ!」

ナカに欲を吐き出された拍子に俺ももう何度目かわからない絶頂を迎え、そのまま意識が遠退いた。














目が覚めると身体中が痛いし声が枯れているしで最悪だ。



「ちょっとやり過ぎちゃったかな」
「ちょっとな訳あるか馬鹿野郎…」



fin.
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