長文部屋

□Jealousy
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『お昼休み、校舎裏に来てください。』





手紙の内容はこうだった。
授業中にそれを開いて、またため息をつきたくなったがそれは火神が気づくのでやめた。

(また…どこまで彼等は好かれているんですかね。)

こう言った呼び出しはここ最近頻繁に起こっている。
その呼び出しの内容がキセキとの関係について、彼等と離れろだの…軽く罵られる事もある。
4月から入学してきたぽっと出の男に、高嶺の花の生徒会の面々が目にかけているという噂は黒子の耳に入る位広まっている。
黒子とキセキの関係を知らないからこそ、いや、きっと知っていても、凡人が関わっていい人ではないと思うのだろう。実際言われたが。

(今回は誰なんですかね…隠すのも一苦労なんですが…)

一度だけ、呼び出しをされた事をキセキ達にばれて逆にリンチにあった人達がいた。
あれは阿修羅であった。
あの犬にさえ怯えていた彼らが、恐ろしい顔をして暴力をふるう姿を見て涙が出てしまったのは仕方ないと思う。
その後、前回同様涙が止まらなくなってしまい、火神に助けを求めたことにより、キセキはどやされて喧嘩をしないと約束させたのだが…あれは当分トラウマだ。
大事な人が傷ついたり、誰かを傷つけるのを見るのはもう嫌だ。
黒子はただ願うだけだった。

幸せに生きたい。

と。
しかし、現実はそうもいかないのだ。






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