短編

□祈り
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「おほしさまおねがいです。みんなにあいたいです。」








祈り











7月7日、七夕。
織姫と彦星に願いを叶えてもらう日…五歳の少年、黒子テツヤはそう思っていた。
父親の転勤で慣れない環境に顔には出ないが相当参っているようだ。
窓から外を見上げて祈るばかり。
そんな少年の願いを嘲笑うかのように、外は雨だった。
友達に会いたい…そんな願いは聞き入れられる事はないだろう。
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