短編

□クリア
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「いやっ!!お前のは別だっ!」



咄嗟に出た言葉に、黒子だけでなく青峰自信も驚いて固まってしまった。


「こ、こここれはだなぁっ!!」


紅くなる顔なんか気にしていられない。
どう言い訳しようか慌てふためいていると、吹き出された。


「全く、君はバカですね。でも、そんな君が好きですよ。」


「え…」


固まる青峰をにもせず、黒子は歩き出す。
しばらく歩いていたが、いっこうに追い付いて来ないので振り返る。
遠くで未だに動かない姿にため息さえ出てしまう。



「全く、ウブ過ぎるのも厄介ですね。」


そう言いつつも眼差しは温かい。
思い切り息を吸い、叫んだ。














「お誕生日、おめでとうございます!!」














果たして、彼には届いているのかどうか。
それは彼だけの秘密。












end
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