dream
□秘蜜dolls
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今日は私の恋人、佐久間次郎は珍しく学校を欠席している。
風邪でもひいたのだろうか。
心配だったので、放課後に電話してみることにした。
放課後にてーーー。
「ブーブーブーブー」
携帯のバイブが鳴った。私より先に彼の方から電話をしてくれた。
「もしもし、次郎君。大丈夫?今日学校休んでたけど・・・・。」
「ああ、そのことなんだけど・・・。ちょっと一大事でさ。俺の体が大変なことになってるんだ。」
「ええっ!?次郎君大丈夫!?何があったの?」
「ああ、そのことはお前の家で言いたいんだ。今行くから入れてくれないか?」
「そんなに重症なら、家で安静にしてないと体に悪いんじゃないかな・・・??」
「いや、お前にしか見せられないんだ。体は大丈夫だからお前んちに行かせてくれないか?お前だけが頼りなんだよ。」
「・・・わかったよ!もうすぐ家につくから待ってる!!」
「ありがとう。零名。すぐ行くよ。・・・・笑うなよ?」
「えっ・・・それどうゆう・・・」
私が言い終わる前に電話が切れた。
『笑うなよ』ってどういう意味なんだろう・・・。
私は疑問に思いながらも彼のために急いで帰った。
ーーー自宅にて
「ピンポーーーン」
家のチャイムが鳴った。
彼が来たのだろう。
玄関の前に彼が佇んでいた。
けがもしていないようだし、やつれている感じでもない。
ただ、夏だというのに大きなカーデガンを被っていたのが気になった。でも、おそらくそれは風邪を引いているからだろうと思った。
「次郎君!いったい何があったの?」
私は部屋に彼を入れて、尋ねた。
「零名。絶対に笑うなよ。絶対だぞ。俺の体を見てくれ。」
そういって彼は上半身を露わにした。
「っ!!!???」