IS 〜天使の翼〜
□プロローグ
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とある空間
あれ……ここはどこ?
周りをを見ても辺り一面真っ白で何も無く、どこと無く気味が悪い。
私は確か……部屋で学校のレポートを書いていたはずなんだけど?
「一体、ここはどこなのよ!?」
私は我慢出来ずに叫んでしまう。
「ここは私が作った空間よ」
後ろから声が聞こえ振り返ると言葉を失った。
全てを見透かすような透き通った金の瞳、足元まで絹のような金髪で白いローブを身に纏う綺麗な女性が居た。
「あ、貴女は誰ですか?」
(あと、何で私がここにいるのか教えてほしい)
「私はそうね、貴方達が俗に言う神よ。よろしくね。あと貴方は死んだからここにいるのよ」
「えっ、私が……死んだ? そして、やっぱり心読まれた!!」
「神だから当然よ。あと、貴方の死因は心臓麻痺よ」
(うわー、心臓麻痺ってDEATH NOTじゃん)
「あれ?それじゃあ私は何で此処にいるの?……まさか、二次創作でよく使われる転生とか?」
「その通りよ。貴方にはISの世界に転生して貰うわ」
目の前の神様?は平然と話を進めていくけど一つ疑問が出来た。
「なんで……私?」
自分の命を犠牲にして大勢の人を助ける人や誰かを守る為に命を投げ出すような人だったら理解はできる。
でも、私は特別そんな事していない。
「貴方の人生が不幸過ぎたと、言えば簡単ね」
神様は少し悲しそうに言うと私も納得してしまった。
「……ちなみに拒否権はある?」
「無理にとは言わないわ。その場合、私の手で安らかに眠らせてあげる。……ただ、あなたが少しでも生きたいと望むのなら転生させるわ」
「……私を転生させて下さい」
「分かったわ」
「しかし、原作を壊しても良いの?」
普通に考えれば私はイレギュラーとなり物語も変わってしまう。
「ええ、それは神の力で大丈夫よ。ちなみに、貴方以外の転生者は送るつもり無いから、好きなだけ楽しむと良いわ」
「はい、分かりました」
「それでは第二の人生、頑張りなさい」
神様は私の頭に触れ一瞬眩い光を発し、私はそこで意識を失った。
「さてと、私好みの容姿にしようかしら?他にも、いろいろ弄らないといけないわね!」
何も無くただ純白の空間に神の嬉しそうな声が響いた。