オリジナル

□両片思い
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夏もう少しで長期の休みに入ろうとしていた
だが、この時期世の中の学生にはある現実が待っている

「え〜、今回の期末で赤点を取ったやつは夏休み夏期補習な」

とものすごくいい笑顔で告げる担任の先生に
楓は頭を抱えた

(英語だけはどうしてもダメなのに〜…)

楓は英語以外の教科はそれなりに出来るが英語だけはどうしてもダメだった

「お前また赤点候補か?」
「うるさい〜」

そう言って明るく話しかけてきたのは幼馴染みである雅哉

「俺が教えてやろうか?」
「いい、遥に教えてもらう」

ツーンと返す楓に雅哉は笑いながらもそっかと返した

「雅哉くーん」

そうしていれは遠くから雅哉を、呼ぶ女子の声

「おー、いまいくー」

そう笑顔で返す雅哉

(いかないで…なんて言えないな…)

と胸のうちで思いながらもやもやしていると
ぽんっと頭の上に手をおかれる

「まぁ、頑張れよ。楓」

そう一言告げ女子の方へと向かった雅哉
楓は机の上に顔をふせる

(…いきなり何するのよ…)

と楓は悶えていた

「…ホント素直になれないな〜…こんなに好きなのに…」

と、楓は小さい声で呟いた

雅哉は私の事どう思ってるのだろう…
やっぱりただの幼馴染み?
だって雅哉は私の親友とばかり話してる
みるからに好きなんだろうなって思う
やっぱりこの恋諦めた方がいいのかな…
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