私の運命。
□隠れ子奔走の日ノ章 前編
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愛譚学園 第三体育館
「『パソ・ドブレ』第二クォーター!!」
ジャン♪
タン タン
ジャン♪ ジャジャ♪
ジャン!!
「オ☆レッ!!」
「ブッブラボー!!」
「祐喜すげーっ!」
どうも、姫野亜美です。
ただいま『帝王学科』と合同テストをしています。
いやー、祐喜がとってもかっこいいね!
写真撮っておこう。
「祐喜ー! お疲れっ」
「ゼェーハァー…。
おう…本当に、疲れた…。」
「全力で頑張ってたから後でジュースを奢ってあげよう!」
「………うん…。」
私が胸を張ってそう言ったら何故か目を逸らされた。
何かしたっけ?
まさか無い胸を張るなといいたいのか…!?
(ドレス似合い過ぎだろ…! 髪型もいつもと違うから雰囲気全く違うし…。
ていうか胸の部分が大きく開いてるから目の行き場に困るっていうか…。)
亜美はエメラルドグリーンの胸元が大きく開いたドレスを着用し、いつもポニーテールにしている髪は横で縛って少し巻いている。
少し化粧もしていてどことなく大人の雰囲気が漂っている。
元から顔が整っているから余計似合ってるなぁ、と一人でに思っていた祐喜。
顔が赤い祐喜に頭を抱えてうなだれている亜美。
傍から見れば異様な光景だ。
「普通科は次は家庭科室よ!! 急ぎなさい!!」
「あっ はい!!」
「はーい。」
急いで着替えを済ませ、家庭科室へ。
化粧は落とせたけど髪は巻いちゃったから戻せないんだよね…。
祐喜は何故か戻っていた。
かっこよかったのにー…。
「あっ 咲羽だ!」
「ん? ……本当だ。」
体育科と専科か…。
嫌な組み合わせだなー。
これはきっと体育科が勝つな。
咲羽いるからね。
専科がなんかよく分からん物を投げつける。
おいおい…爆発してんぞ?大丈夫なのか…?
ていうか咲羽身軽だな…。
変な物を投げる以外攻撃の仕様がない専科は咲羽にあっさりと負けた。
やっぱりね。
「聞けー!!!!」
「あっ 桃と亜美ー。」
「よー。」
「ま、窓が…。」
窓を突き抜けて一寸が飛んできました。
地雷踏みましたね。