輪廻の中から抜け出して

□33 気のせいで
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さぁ選べ



愛をとるか


力をとるか




この世界の行く末を見届けなさい




それがお前の運命だ







『・・・っ』


外が明るくなり始めた頃私は夢によって覚まされた

隣をみるとマダラがちょうど寝返りをうった
きっと私が動いたせいだろう

なんとも奇妙な夢だった

なんにもない白い世界

そこに私にそっくりな人と男が話している夢だった


あれは一体誰なのだろうか

少し外の空気を吸おうと布団から出ようと思った瞬間腕を引かれマダラの上に倒れこみ上から布団を掛けられた

『マダラ・・・』

「どうしたこんな時間に、まだ起きるのには早すぎやしないか?」


マダラはそう言うとすぐに私の頭と腰にてを回し口づけをしてきた

私もそれに答えるようにマダラの胸に手を添えた

「ふっ、なんだ誘っているのか?」

『んっ・・もう、違うよ』

「そりゃあ残念だ」

私は身をおこし布団の上に座った
するとマダラも身をおこして私の顔を除きこんだ

「どうしたんだ?」

『少し、変な夢を見たの』

「変な夢か・・・、言ってみろ」

『うん、』

私は見た夢すべてをそのまま話した

「そうか・・・、」

マダラは眉間に皺をよせて考え込んでいる用だった

「偶然ならいいんだがな、」

『うん、でも・・・』

「あぁ。もしかすると六道仙人の娘関連かもしれない、だろ」

『うん。あの人・・・、とても他人には思えなかった』

そう、あの私にそっくりな人は六道仙人の娘かもしれない

独特の深紅の瞳、小麦色の髪、顔の作りも多少の違いはあれどかなり似ていた

とても偶然だとは思えない夢だった

何故このタイミングでこの夢を見たのか、
何故だかとても嫌な予感がした

「ライラ、」

色々考えているとマダラがまた口づけをしてきた
しかも先ほどよりも激しいものだった

『んっ、ちょっと』

「ライラ、お前は深く考えるな。お前はうちはライラ、このうちはマダラの妻だ。それは此れからも変わることはないのだから」

『うん、そうだね・・・、ありがとマダラ』

「わかればいい。俺は寝るぞ」

マダラはまたしてもライラを抱き締めて布団にたおれ込んだ

『ちょ、マダラ私目が覚めて・・・』

「知らん。お前が俺をおこしたんだ。責任はとってもらうぞ」

『もう、せっかくだから修行でもしようと思ったのに・・・』

「修行なら俺がつけてやろうか?」

マダラはそういいライラの上に馬乗りになった


『大人しく寝ます』

「くくっ、そうか残念だ」



結局私とマダラはそのまま眠りに落ちてしまいイズナの声で目が覚めたのだった

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