輪廻の中から抜け出して

□23 誘拐
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うちはライラ・・・。


我等千手一族の最大の敵であるうちは一族の頭領の妻である彼女の名前は千手の中でも有名である

それはうちはの頭領の妻ということだけではなく、その能力そして、それに似合わぬ容姿である。




以前うちはとの戦いでうちはに大敗を期したとき生き残った仲間が負けたのにも関わらず自慢のように話していたからだ



゛うちはマダラの妻は戦国一の美女だ!おまけに性質変化も全部使えるんだ!゛


おまけかよ、と思ったがそんなおとぎ話なんかあるわけないと俺を含め皆信じなかったが、まるで伝説かのように広まっていった

その伝説の中心人物である彼女がいま目の前にいる



戦国一の美女・・・あながち間違いではなかったようだ

滑らかな金の髪に透き通るような白い肌、それに・・・




彼女の体が揺れた

ようやく気がついたのかうっすらと目が開かれる


まるで心を写す瞳、写輪眼のように深く赤い瞳が俺をとらえた



『あなたは・・・』




「すまない、ちょいと誘拐させてもらった」


そういうと彼女は自分を拘束する木遁の術を見た



『放して』



彼女はギラリと此方を睨み少し声を低くさせていった

言われた通り術を解いてやると思っても見なかったのか彼女が前に倒れこんだのでそれを支えてやれば触るなと言われ手をどけると彼女はしりもちをついた



『いきなり離したら危ないでしょう!』



「さっきっから・・・どっちぞ?俺は言われた通りにしかしていないぞ」



そういうと彼女は顔を背け頬を赤らめた




「守ってあげたくなる小動物みたいなやつ」


以前マダラがいっていた子はこの子なんだろう



初恋の相手と結婚するなんて・・・



「恋する乙女より乙女ぞ!!」



俺がガッツポーズで少し興奮していると彼女は首をかしげ意味がわからないといった顔をした

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