輪廻の中から抜け出して

□18 結局二人ともお人好し
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「ゴッホッ・・・。お・・・お前は・・・!!!」




顔に生暖かい地が飛び散る




男の体には刀が突き刺さっていた





『マ・・・マダラっ!!』




「ライラ!!」



マダラは男から刀を抜き取りライラのほうへ駆け寄り勢いよく抱きついた


「ライラ・・・。すまない、怪我はないか??」



『薬のせいでチャクラが練れなくなってるみたいだけど・・・。たぶん大丈夫』




「そうか・・・。無事でよかった・・・」



マダラは骨がみしみしというほど抱き締めた



『ちょっ!!マダラ・・・!骨が、骨が悲鳴をあげてるよー!!』



マダラはライラの苦しそうな顔に気付きすまないといって手を離した

いや気持ちは嬉しいんだけどあのままだと骨の1本や2本軽くいってたからね!



マダラは手を離したあと何か言いたげな顔でこちらを見ていた

うん。言いたいことはわかる


大方、さっきの男の話を少し聞いてしまったんだろう



隠していても無駄だと思ったので男の言っていたことを全てマダラに話してやった


しかし、あまりにも現実場馴れしすぎていて自分でもあきれてしまった
だいたい、六道仙人って・・・

いったいいつの話だ



だいたいその娘が残したという文はどこにあるんだろうか?


私の両親についてもなんとも疑わしいものだった


マダラもそう思ったのかどうにも腑に落ちない顔で何時ものように眉間にシワを寄せていた



私はマダラの眉間に向かってでこぴんをお見舞いした


「っ!!行きなり何をする」


マダラはでこぴんが相当屈辱的だったのかものすごい形相でにらんできた

いや、ちょっと真面目に怖いからね!
妻に向けるものじゃないよね!それ!!







『マダラがそんな顔しないでよ』


そういえば彼は呆気にとられた顔おした




「だが・・・。」


『調べてみようと思うんだ』



「!!」


マダラは一瞬驚いた顔をしたがすぐ真剣な表情になった

「目ぼしいところがあるのか?」



『最初に私の・・・。私の両親がすんでいる家にいこうと思う』






「お前の実家か」


『実家と言えば実家になるんだけど・・・』


まぁ、ろくに家の中でさえ出歩かさせてくれなかったから実家とは言い難い気もするが・・・


私は大きく腕を広げた


『薬のせいで動けない』


「つまりなんだ」



『おんぶして!!』




マダラははぁと大きなため息をした



「全く世話のやける女だ」




マダラはそう言いライラを横抱きにした



『キャッ!!マダラ、それは恥ずかしいよ!放してぇ!!』



「お前が言ったんだろう」


『おんぶっていったもん!!お姫様抱っこだなんて言ってない!!』




「どっちも変わらん。変わらないのならライラの顔を見ながらのほうがいいに決まっているだろう」


真顔でそんなこっぱずかしいことを言うもんだから私の顔はみるみる赤くなった




「よし行くか。」




『ちょっと待って!』



私は先程の男の方をみる


それにつられてマダラの目線も男に向いた


しかし先程の男の死体はあらずそこには丸太しかなっかた



「こいつ、元からここに誰か来るとふんで、本体はかくれていたな」


気配がないということはもうこの近くにはいないのだろう


「行くぞ」


マダラはそう言い私はかれの首に手を回して小さくうなずいた




マダラの眉間にはいまだにシワが寄せられていた






世話が焼けるには似た者同士?




(マダラ。老け顔になっちゃうよ)

(誰のせいだと思っている)

(さぁ?イズナとか?)

(お前、今夜は寝れないと思え)

(・・・(目がマジだぁ!!))

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