輪廻の中から抜け出して
□17 知られざる過去
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あれ、私は…。
そうだ、ひすいが知らない人につかまってて、そのあと口に布をあてられたんだ
なら、ここは何処・・・?
私はゆっくりと目を開けた
「よぉ、久しいな天宮ライラ。いや、今はうちはライラといったほうがよいか・・・」
目の前に黒い目をした男が立っていた
『あなたは・・・誰??』
なぜ私の名前を・・・?
天宮って誰のこと
一度にたくさんのことが起こってライラの頭はパニック状態だった。
「まぁ無理もない。お前にあったのはお前がまだ小さい頃のはなしだ。」
『私が小さい頃・・・・?』
昔私が住んでいた村の人だろうか?
いや、私は小さい頃から村の隅の牢屋に隔離されていたはず
私を知っているものは私の両親と・・・
『族長か・・・?』
「これはこれは、随分と記憶力がいいことだ。さすがは呪われた化物だけはあるな。」
『あなたは一体何者なの・・・?』
「俺か? くくっ・・・・・
俺はな
お前の全てを知る者だよ」
『私のすべて・・・・? なにを言っている?』
「まぁまぁ、そんなに警戒するな。
大体お前さん、なぜ自分が化け物かってしっているのかい?」
私が化物の理由??
そういえば、生まれた時からずっと化け物化け物と言われ続けていたのでなぜ自分が化け物なのか・・・なぜこんなにも力があるのか知らなかった
「その顔じゃあ、知らねぇんだな。
せっかくの機会だ教えてやる。まずは歴史の勉強だな。
お前さんは六道仙人って知っているか?」
六道仙人?
『忍びの神とよばれている・・・』
「そうだ。彼には三人の子供がいた。。兄は生まれながらに仙人の眼を授かり、平和には力が必要だと悟り、後のうちは一族の祖となった。一方弟は生まれながらに仙人の肉体を授かり、平和には愛が必要だと悟り、後の千手一族の祖となったという。」
『もう一人の子供は・・・?』
「もう一人の子供は一番末の娘だった。娘は平和には愛が必要だと悟った弟側についた。しかし、父である六道仙人が亡くなった時己の無力さに気づき、平和にはちからが必要だと悟った兄側につこうとした。しかし弟はそれを許さず娘をずっとそばにおいた。それがのちの天宮一族となり代々千住一族を影でささえていた」
「しかし、娘の意志、力が必要だという意志を継ぐ赤い瞳をした女が現れる、と書いてあった。」
『書いてあった?誰がそんなことを書いたの?』
「仙人の娘だ。彼女は自分の意志をついだものが必ず現れる、そう信じ死んでいったんだよ。」
まさかその意志を継いだものが私なのだろうか
嫌な汗が出てくる
「お前ももうわかっただろう。お前には娘の意志がながれている。それに、お前は現在うちはにいる。」
『!! それは・・・父、母が私をすて、それをたまたまマダラが拾ってくれたから・・』
「お前の両親はお前を逃がしたんだ」
『!!』
私を逃がした・・・?
『そんなわけ・・・そんなわけない!!私は小さい頃からずっと閉じ込められていて・・・。外に出してもらったことすらない!!』
「それが全て俺の命令だったとすれば??」
『!!』
「俺が脅したんだよ。千手を支えてるって言ったて、そんなの経済面だけだ。所詮やつらは一般人だ。脅すのもちょろいもんだったぜ。だが・・・
まさか一族総出で裏切るとはな」
『・・・!!』
「お前ら天宮は全員お前をうちはへ渡そうとしていたんだ。お前が望む方へ。お前を自由にするために。」
「残りはお前一人だ。お前は我ら千手にいてもらうぞ。」
残りひとりって
『父は・・・母はどうしたんですか・・・』
「全員殺したさ。」
男はゆっくりとこちらに近寄ってくる。
「さぁ行くぞ」
『いやぁ・・・来ないで!!』
男はライラの手を掴んだ。
グサッ!
ライラの顔に生暖かい血が飛び散った