神代桜の奇跡
□伍
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『マダラ?』
あれから少しして俺は部屋をでて、イズナやヒ カクのところへ食事をとりに行くと洒落にならない長さの説教をくらい俺はクタクタになりながら部屋に戻った。するとライラが心配そうに顔を除きこんだ
「大丈夫だ。心配いらない。それより朝食だ。」
俺はライラの前に食事を並べた
『とても美味しそう。誰がお作りなさったの?』
「ヒカクだ。食事を作るのは基本的にあいつだ。」
『ヒカクさん?そのかたがマダラの側近なの?』
「あぁ。時期に会うことになるだろう
。それより冷める前に食べてしまえ」
『そうさせて貰うわ』
彼女はそう言うと食事を口に運んだ
俺も自分の分を持ってきて食事を取った
二人ともほぼ食べ終えると失礼します、という声とともに襖が開いた
「私の料理はお口に合いましたか?」
「何の用だ、ヒカク?」
声の主はヒカクであった。部屋に入ってくるとライラ前まで行き目の前に正座した。
『貴方がヒカクさんね。とても美味しい料理をありがとうございます。』
「それはそれは、ありがとうございます。」
「おい、ヒカク」
「あぁ、マダラ様。挨拶を兼ねて少し様子を見に来ただけです。」
「挨拶?」
「えぇ。これから同じ屋根のしたに住む##NAM1##様にね」
「ヒカク、お前」
「流石にまだ完全に信用した訳ではありませんがね・・・我が一族の頭領ともあろうおかたの一押しとあらば歓迎しないわけにはいかないでしょう」
ヒカクは苦笑いをしながらそう言った
流石俺の見込んだ男だ、物わかりがよくて助かる
『ヒカクさん・・・有り難うございます』
ライラは目を細めスッと笑った
「いえいえ、其にしても・・・、とても綺麗なお方だ」
『あら、お世辞がお上手ね』
「いえいえ世辞などでは・・・ありのままを言ったまで」
「おい、ヒカク」
俺がそう言うとヒカクが此方を向き少し肩をすくめた
「なぁに、とりゃあしませんよ。ご安心下さい」
「なっ!別にそう言った意味ではっ」
「はいはい。」
ヒカクは俺への返事を簡単に済ませるとライラの方へ向き直り続けた
「それよりライラ様。私のことは呼び捨てでお願いします。敬語も勿論なしで。あと何かおありでしたら私にお申しつけ下さい」
『えぇ。わかったわ』
「全く、」
「マダラ様、そう機嫌を悪くなされないで」
「誰のせいだと思っている」
『ふふっ、此から宜しくお願いします』
「此方こそ。其では私はこれで失礼します」
去り際にヒカクは俺の方を見たが俺はフンと鼻をならしあえて視線を合わせなかった
『ヒカクはとても優しい方ね』
「フン、どうだか。主人の言うことが聞けないのは大分問題だと思うがな」
『ふふふっ。そのわりにはとても楽しそうに話してたわよ』
「ふっ、そう見えたならそうでいいさ」
俺は箸をおき胡座をかき足に肘かけをした
「ほら、さっさっと食べないと覚めてしまうぞ」
そう言うと彼女は慌てて食事をとりだした
随分と落ち着いた雰囲気であるので慌てている姿が妙に可愛らしく見えた
まぁ、何はともあれヒカクが同意してくれたことには感謝をしよう