「泥警-後編-」


□つう
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「んなのどーでもいーだろ!!居酒屋いこぉ〜??」

「未成年が居酒屋なんてダメださいー・・」

冗談半分に言われた。

俺は
「いーだろー?な!?」
の、”な!?”の部分で一人の顎を俺と目が合うようにくいっと上げた。

「じゃ、 秋美20歳だし、行くい!」

「おっしゃ!レッツゴー!!」





で、俺は1時間くらいラリラリしてると、携帯が鳴った。

「むむ〜?」

「誰ぇ〜?」

女が俺の肩に寄りかかってくる。

あ〜?石田〜??なんで石田ぁ??

「もしにゃん〜?」

『もしもし?今何してる?』

「何ってぇ〜?」

『お前!泥警の事忘れてるだろ!!?』

「むむ?どろ〜け〜?」

今まで気にしなかった、ゴム手袋を見た。

『目を覚ませ!!みんな!違うところで戦っているんだぞ!!』

戦ってるぅ〜?

ゲームゥ?

ゲーム・・

何だぁ?この手袋?

ゲーム?

ゴム手袋??

泥警??

「は!!」

『やっと目が覚めたか?酔ってたのか?』

「あぅ〜くらくらすっけど、かなり忘れてた・・ここどこだぁ?」

隣の女に聞くと「え?牧志だよ?」

『何県だ?』

「何県だって〜?」

「沖縄・・だよぉ?」

「・・・沖縄あああああああああああ!!!?」
ガシャン!と注がれた酒とつまみをこぼし、俺は立ち上がった。

「まままままて!わかんね!!え!?沖縄!!?俺、セブンにいたぜ!!?神奈川の・・」

『いいか・・落ち着け・・できるだけ、人を救いながら、あの・・泥棒の基地にみんな集合だ』

「あ・・ああ、お前は何処いる?沖縄か?」

『広島だ・・』

「え・・・愛友は?」

『愛知らしい・・・』

「他は?」

『雄大は北海道らしい、他はまだかけてない』

「・・・」

『なんかあったらすぐ連絡してくれ!』

「・・あ、ああ」

電話が切れても、俺は携帯を耳に当てたままだった。
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